実際に制度を利用した人の体験談
時短勤務制度の利用を検討している人であれば、実際に時短勤務をした際のイメージを知りたいと考える人は多いと思います。職場によって対応に違いがあったりするとは思いますが、実際に時短勤務を利用して8時間勤務から6時間勤務へと変更した看護師の話を紹介します。
仕事内容と待遇などの変化
利用し始めの頃は周囲からのサポートも多くありましたが、人手不足ということもあって8時間勤務の人と同じ仕事内容を時短勤務の中で行うように変化していきました。そして給与は基本給を時給で計算し勤務時間から算出した分が給与となっていました。ボーナスも受け取ることは受け取れましたが、時短勤務ということもあって時間で引かれていました。
待遇に関しては残業時間が減りましたが残業が全くなくなるということはなく、なるべく残業をしなくていいように配慮してもらっていました。あまり手のかからない患者さんや比較的容態の落ち着いている患者さんなどの担当に変更などをしてもらいました。
利用の決め手
時短勤務をする決め手となったのは育児に手をかけたい気持ちもあったことと、自分の看護師としてのキャリアも大切にしたいという気持ちの両方あったので、どちらも捨てることのない時短勤務を選択しました。また周りでサポートをしてくれる人がいないということもあり、夫婦でどうにかするためには時短勤務しかなかったということもあります。
保育園での預かり時間が終わったあとにファミリーサポートを利用したりベビーシッターを雇ったりすれば働き方の選択肢はもう少し広がったと思いますが、他のサポートはなるべく使わないという夫婦間での話し合いもあったので時短勤務を選択したという部分もあります。
時短勤務中の苦労
時短勤務を利用して良かったと思う点としてはやはり早い時間に帰宅することができるというものですが、その分職場では8時間でする仕事を6時間で行わなければならないという苦労がありました。フルタイムの勤務よりも疲れていた記憶があります。そして仕事が終われば今度は家事の忙しさに追われていたので本当に大変な時期でした。
また保育園に通い始めてから子供が1ヶ月に複数回熱を出してしまうなどもあり、職場に迷惑をかけてしまったことも少なくありません。そのため同じ職場で仕事を続けることに抵抗を感じてしまい、フルタイムに戻る際には別の職場にしようか考えることもありました。それでも時短勤務を利用できたことはその職場の理解と協力があったという恩義もあったため同じ職場でフルタイム復帰をしました。